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映画「おくりびと」
JUGEMテーマ:映画館で観た映画

 「おくりびと」を観てきました。ようやく。
観終わって、しみじみ思いました。
「いや〜〜、映画って、ほんっとに素晴らしいですねッ!」
(あの、映画評論家のオジサンの口調でお読みください)

はっきりしたのは、「おくりびと」と「納棺夫日記」は別物だということです。
確かに小説のエピソードをヒントにしたと思われる場面は随所にありましたが、それでも映画は映画として独自の展開とテーマを持っています。納棺師(夫)が主人公の話として、小説はそのままでは映画になりにくいところがあるのですが、脚本家の方は見事に映画にしてみせてくれました。
著者の青木さんが、「小説と脚本は別物ですから」と言われたそうですが、もっともなことだと納得です。これで先日ブログで書いた私の疑問は解けました。

2時間を越える長い話しでしたが、最初から最後まで、ずっとスクリーンに見入っていました。
死者の顔や手がアップになると、微動だにしない死体役の役者さんの演技?に、すごいなあ〜、ほんとに死んでるみたいだ〜と妙な感心をしながらも、夫役の本木さんと妻役の広末さんの心の動きから自分の気持ちは離れず、観つづけました。

オーケストラの解散で、チェロ演奏者から死体を扱う納棺師(夫)に転職した(してしまった?)主人公。なんとか仕事に慣れようと努力するも、妻や幼馴染の友からそんな仕事はするなと責められ、挙句に妻は里帰り。モックンの自尊感情はズタズタです。

こんな仕事は続けられない、辞めたいと言い出だす主人公が、社長(山崎努さんがスバラシイ!)の行う納棺の所作を見、自分も納棺後に遺族から感謝されていくうちに気持ちが変わっていきます。戻ってきた妻も、夫が納棺をする現場を間近に見て変わっていく・・・。
映画の中の本木さんや広末さんの目線は、極々普通の人の目線と同じです。遺体を触ることが穢らわしく、避けたくなるのは当然といえば当然の感覚です。
ですから、話しの進行につれて変わっていく彼らの心境に合わせるように、観ているこちらの気持ちも変わっていき、最後に深い感動と余韻に包まれるのでしょう。

私が感心したのは、本木さんの演技力です。よくこんな難しい役をこなせたなあ、と思います。本木さんはガンジス河流域を旅され、写真集をだされたということですが、それがとても影響したのではないでしょうか。ガンジス河で彼が何を見、感じたのか、写真集は見ていませんが、かつて読んだ藤原新也さんの「メメント・モリ」からおおよそ見当がつきます。
納棺師の役は、死や死者を忌み嫌う普通の目線であったり、死体を扱う仕事に少しでも偏見を持っている人では出来なかったと思います。実際にガンジス河を訪れ、生と死が混在する日常を体験し、心に何かが強く残った(と思われる)本木さんだからやれた役だといってもよいでしょう。
もちろんこの映画の素晴らしさは、本木さん一人の力で成したものではないのですが、同様に「納棺夫日記」の映画化を望んでいた私は、それを実現させてしまった本木さんに最大級の賛辞を送りたいです。

映画で腐乱死体の処理に行き、死臭が本木さんの身体に染み付き困るシーンがありました。
余談ですが、以前電車に身を投げてバラバラになった轢死体の処理に行った警察官の知人も、死臭が染み付いてなかなか取れなかったと言っていました。何の臭いかというと、人の脂(脂肪?)だそうです。
また、現場でバラバラになった遺体を拾い集めている時に、上司から言いつけられ抱えて運んだちぎれた足は、意外と重かったとも言っていました。う〜〜ん。

| 会長のS | 13:19 | comments(3) | trackbacks(1) | pookmark |
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Comment
「おくりびと」ご覧になったのですね。

私はまだ観ていないのですが、邦画も中途半端なハリウッドまがいのアクション映画などより、日本人の文化や価値観をしっかり描いた《正統派の映画》が、国内外できちんと評価される、ということでしょうか…

「死」をテーマにした映画といえば、黒澤明監督の「生きる」が思い浮かびますが、「死」や「老い、「病」を日常から限りなく遠ざけることに躍起になっている我々にとって、映画という媒体を通して「生きること、死ぬこと」について、日常のものとしてとらえ直すという意味で「おくりびと」が多くの人に受け入れられたのでは、と思います。

な〜んて、一丁前のことを言っていますが、私自身は、心身ともに調子がいい時でないと、観るのがちょっと苦しいような気がして、映画館に足を運ぶことに躊躇しています。

時に、笑い声が上がる場面もあると聞きますので、あまり深く考えずに、観に行ってみようかと思っています。
★早く行かないと上映が終っちゃうかなぁ(^^)
Posted by: |at: 2009/03/22 6:46 PM
先ほどのコメントは、おやじカウンセラーでした。
Posted by: おやじカウンセラー |at: 2009/03/22 6:50 PM
そうですね、映画で「死」から目をそらしている人たちの行いは、日常の私たちの行いや考え方そのもので、それを観客という立場で見せられている、と思いながら観ていました。
映画では焼き場の職員さんが含蓄のある話しをしたりするのですが、小説では焼き場の係りと僧侶は、死者を扱いながら「死」から目をそらしていると書かれていました。

私はトヨタグランドの平日レイトショー(1000円、20:40〜)で観ましたが、ガラガラでスクリーン独占状態でしたよ。(笑)早く観に行った方が良いかも。

Posted by: 会長のS |at: 2009/03/22 11:31 PM








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おくりびと [DVD]出演:本木雅弘 /広末涼子 /余 貴美子 /吉行和子 /笹...
本ナビ!DVDナビ!CDナビ! | at: 2009/03/23 2:20 PM

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